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韓国外相、北朝鮮の脅威に中国の「建設的役割」要請

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を今週発射したことを受けて韓国の朴振外相は14日、会談した中国外交トップの王毅・共産党政治局員に対し、北朝鮮の脅威を抑えるために中国が「建設的な役割」を果たすように求めた。また、朴氏は北朝鮮のICBM発射を「強く非難」した。代表撮影(2023年 ロイター)
[ソウル 14日 ロイター] - 北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を今週発射したことを受けて韓国の朴振外相は14日、会談した中国外交トップの王毅・共産党政治局員に対し、北朝鮮の脅威を抑えるために中国が「建設的な役割」を果たすように求めた。また、朴氏は北朝鮮のICBM発射を「強く非難」した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)会議が開かれたジャカルタで会談した。
韓国外務省は北朝鮮が挑発行為を停止し、対話に戻ることが韓国と中国の共通の利益になるとし、「朴外相は(中略)中国側が朝鮮半島の平和と安定のために建設的な役割を果たすことがこれまでになく重要だと強調した」との声明を出した。
国連安全保障理事会ではここ数年、北朝鮮への対応を巡って意見が分かれている。中国とロシアは制裁を強化しても緊張緩和にはつながらないと主張。これに対して米国は、中国とロシアが北朝鮮を制裁強化から守ることで増長させていると非難している。
中国のケイ海明・駐韓国大使は6月、韓国政府に対して米中対立で「誤った判断」をしないようにと警告し、中韓関係は悪化している。
韓国外務省によると、朴氏と王氏は相互尊重に基づく「健全で成熟した」二国間関係を築くために「細心の注意」を払うことで合意した。