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米民主党議員、ウクライナへのクラスター弾供与に懸念表明
7月9日、米民主党のティム・ケイン上院議員(写真)とバーバラ・リー下院議員は、バイデン政権によるウクライナへのクラスター弾供与の決定に懸念を表明した。写真はワシントンで6月撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 9日 ロイター] - 米民主党のティム・ケイン上院議員とバーバラ・リー下院議員は9日、バイデン政権によるウクライナへのクラスター弾供与の決定に懸念を表明した。
政府は7日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援パッケージの一部として殺傷力の高いクラスター弾を供与すると発表。人権団体や国連のグテレス事務総長が決定を疑問視する立場を示している。
ケイン氏はFOXニュースの番組で米国の供与について、他の国々がクラスター弾を禁止する国際条約を迂回(うかい)するきっかけになり得ると指摘した。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日記者団に、ウクライナがロシア国内や人口密集地でクラスター爆弾を使用しないことを書面で確約したと明らかにした。
リー議員はCNNの番組で「クラスター弾は決して使うべきではない。一線を越えている」と述べて政権側に再考を訴えた。
ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はABCの番組で、ロシアがウクライナでクラスター弾を使用し「無差別に民間人を殺害している」のに対し、ウクライナ人は自国の領土を守るために使用することになると強調した。