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中国船がベトナムEEZから退去、米中高官会談後に

6月6日、南シナ海のベトナムの排他的経済水域(EEZ)で1カ月近く活動していた中国の調査船と護衛艦が5日に北京で行われた米中高官の会談後に退去し、中国の海南島に向かった。写真は中国の旗。北京で2020年5月撮影(2023年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
[ハノイ/北京 6日 ロイター] - 南シナ海のベトナムの排他的経済水域(EEZ)で1カ月近く活動していた中国の調査船と護衛艦が5日に北京で行われた米中高官の会談後に退去し、中国の海南島に向かった。
船舶追跡データによると、中国船は5月7日にベトナムのEEZで活動を開始。ロシア企業が運営するガス田や油田の付近を繰り返し航行していた。
中国船と複数の護衛艦は米中高官会談後に海南島に向かい、5日深夜にベトナムのEEZを離れた。
船舶の動きについて中国外務省はコメントしなかった。声明で「中国の管轄下にある海域で中国の科学調査船が通常の調査活動を行うのは合法的で適切だ。他国のEEZに入るという問題は存在しない」とした。
中国は他国のEEZを含む南シナ海の大半で領有権を主張している。
スタンフォード大学で南シナ海に関するプロジェクトを率いるレイ・パウエル氏によると、6日0300GMT(日本時間同日午後0時)時点で、中国の調査船は海南島に近づいている。
非営利団体SCSCIを率いるベトナムの研究者、Van Pham氏は中国船がベトナムのEEZを離れたことを確認したが、海南島は調査船の母港ではないため、停泊した後に南シナ海で再び活動を開始する可能性があると警告した。