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米、中国やロシアへの技術情報漏洩5件を摘発 アップル元社員ら

2023年05月17日(水)10時15分

 5月16日、米政府は、技術情報を盗んで中国、ロシア、イランに漏らしたとして、アップルの元従業員が絡む企業秘密漏洩など5つの事件を摘発した。写真はアップルのロゴ。ワシントンで2022年1月撮影(2023年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米政府は16日、技術情報を盗んで中国、ロシア、イランに漏らしたとして、アップルの元従業員が絡む企業秘密漏洩など5つの事件を摘発した。

米政府が機密情報保護の一環として2月に編成した特別チームが成果を発表するのは初めて。ただ捜査そのものは同チーム発足前に始まっていた。

司法省が公表した事件の詳細によると、今回の摘発は企業秘密やその他技術の窃盗に関する疑惑が中心。うち2件はロシアの軍や情報機関が機密技術を入手するために作られた「調達ネットワーク」に関連している。5つの事件で6人が起訴され、4人は身柄を拘束されたが、2人は中国に逃亡した。

アップルのケースでは、2016年にエンジニアとして採用された元従業員が17年に自動運転技術を開発する中国企業への転職を決めたにもかかわらず、4カ月ほどアップルに報告していなかった。

司法省によると、元従業員はアップル退職の直前に大量の機密データにアクセスしていた。当局が18年に元従業員の自宅を捜索してアップルのデータを大量に発見。元従業員は捜索直後に中国に渡ったという。

司法省の国家安全保障部門の責任者は「米国の法律の執行について厳格な態度を取り、外国の敵対勢力への機密技術流出を阻止する」と述べた。

ロイター
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