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アフリカ諸国が資金調達難、2国間援助が必要=IMF局長

国際通貨基金(IMF)のアベベ・セラシー・アフリカ局長は14日、ロイターのインタビューで、アフリカ諸国は深刻な資金調達難に見舞われているとし、2国間援助の必要性を訴えた。写真はIMFロゴで2018年米ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 14日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のアベベ・セラシー・アフリカ局長は14日、ロイターのインタビューで、アフリカ諸国は深刻な資金調達難に見舞われているとし、2国間援助の必要性を訴えた。
サブサハラ(サハラ以南)の地域は、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済的打撃から立ち直りかけたタイミングで、ロシアのウクライナ侵攻による資本・コモディティー市場の混乱、インフレ高騰、世界的な金利上昇に見舞われた。
IMFは14日発表した経済見通しで、サブサハラ地域の成長率が昨年の3.9%から今年は3.6%へと、2年連続で減速すると予想。来年は4.2%に持ち直すとの見通しを示した。
インフレに対応した世界的な金融引き締めにより、アフリカ諸国の借り入れコストは高騰。ドルの実効レートが昨年、20年ぶりの高水準となったことも既存のドル建て債務の返済コストを押し上げたと報告書は指摘している。
セラシー氏は「経常収支と財政収支の両方での赤字を補うための主要な資金調達源が全て、非常に圧縮されている」とし、IMFと世界銀行はこの穴を埋めるための取り組みを強化していると説明。ただ、それだけでは不十分で「正直に言って、他の二国間債権者にも参加してもらわなければならない時期に来ている」と述べた。