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ブラジル中銀に利下げの機会、財務相が言及

2023年04月14日(金)13時31分

 4月13日、ブラジルのアダジ財務相(写真)は、財政政策と金融政策の収れんが進んでおり、中央銀行には景気を押し上げるため利下げの機会があると述べた。写真はブラジルの首都ブラジリアで3日撮影(2023年 ロイター/Ueslei Marcelino)

[13日 ロイター] - ブラジルのアダジ財務相は13日、財政政策と金融政策の収れんが進んでおり、中央銀行には景気を押し上げるため利下げの機会があると述べた。

ルラ大統領に同行して中国を訪れているアダジ氏は現地で記者団に「ブラジルが持続可能な経済成長について考えられるよう、中銀には私が活用を期待する機会があると信じたい」と述べた。

中銀のネト総裁は前日、インフレは鈍化しているが、インフレ圧力は根強いと指摘、需要サイドのインフレ要因が依然として「相対的に強い」と述べている。

中銀はルラ氏など左派の政治家から度々批判を浴びているが、昨年9月以降、政策金利を6年ぶり高水準の13.75%に据え置いている。

アダジ氏は資本市場が停滞しており、中銀の措置を待っていると指摘。さまざまな学派の経済学者が利下げの開始を提唱していると述べた。

インフレ鈍化、レアル高、先物イールドカーブの低下など、あらゆるものが財政・金融政策の調和の方向に進んでいるとも発言した。

アダジ氏は、BRICS(新興5カ国グループ)の新開発銀行など、国際金融機関が貿易でドル、ユーロ以外の通貨の利用を促すことをルラ大統領が望んでいるとも語った。

ロイター
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