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G20内で浮上の「グリーン水素」の定義緩和、議長国インドは反対
4月3日、20カ国・地域(G20)会合で一部先進国が、製造時に二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」の定義を緩め、排出量が少なければグリーン水素と見なすよう求めていることについて、議長国インドは反対の立場を取っている。写真はベルリンの自動車用水素ステーション。1月撮影(2023年 ロイター/Michele Tantussi)
[ニューデリー 3日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)会合で一部先進国が、製造時に二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」の定義を緩め、排出量が少なければグリーン水素と見なすよう求めていることについて、議長国インドは反対の立場を取っている。インドのシン電力相兼再生可能エネルギー相がロイターのインタビューで語った。
インドは再生可能エネルギーだけで製造されたグリーン水素の取引を対象とする「可能で最良な規格の組み合わせ」を提案しているという。
シン氏は「エネルギー転換や脱炭素の素晴らしさを説いてきた国が、なぜ低炭素案を支持するのか。クリーンかクリーンでないかの二者択一だ」と述べた。インドはシン氏が妥当だと考える定義案を提示し、複数の国と協議したという。
「世界が脱炭素を目指すならグリーン水素の定義で合意する必要がある。規格が調和のとれたものにならなければ取引されない」とした。
グリーン水素の定義は来月のG20会合で議題となる見通し。