ニュース速報

ワールド

ノルウェー政府系ファンド、22年の損失過去最大 株・債券同時安で

2023年01月31日(火)19時05分

 世界有数の規模を持つノルウェーの政府系ファンド(SWF)は、2022年に過去最大の損失を計上した。写真はニコライ・タンゲンCEO。提供写真(2023年 ロイター/NTB/Heiko Junge)

[オスロ 31日 ロイター] - 世界有数の規模を持つノルウェーの政府系ファンド(SWF)は、2022年に過去最大の損失を計上した。前年まで3年間、高い投資収益を上げていたがロシアのウクライナ侵攻などによる市場環境の悪化が打撃となった。

22年の損失は1兆6400億クローナ(1644億ドル)。08年(6330億クローナ)の記録を塗り替えた。

ニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は「市場は欧州での戦争、高インフレ、金利上昇の影響を受けた。株式と債券両方の市場が同時に悪影響を受けたのは非常に珍しい」と述べた。

同ファンドのリターンは19年から21年まで毎年1兆クローナを超えていた。

22年の投資収益率はマイナス14.1%。ファンドのベンチマーク指数の収益率は0.88%ポイント上回った。

株式投資のリターンはマイナス15.3%、債券はマイナス12.1%。非上場不動産はプラス0.1%、再生可能エネルギー事業はプラス5.1%だった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

習主席がベトナム訪問、協力協定調印 供給網・鉄道分

ビジネス

中国、27年まで石炭火力発電所の建設継続へ 排出量

ワールド

米SECの人員削減など調査へ、議会の超党派政府監査

ワールド

中国、米国人にビザ制限 チベット巡る「悪質な言動」
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 3
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に...ミア・ティンダルって誰?
  • 4
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    娘の「眼球が踊ってる」と撮影、目の「異変」は癌が…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 8
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 9
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中