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ブラジル資源バーレ、来年の鉄鉱石生産量横ばい予想 設備投資は増額

2022年12月08日(木)07時44分

 12月7日、ブラジル資源大手バーレはニューヨークで開いた投資家向け会合で、来年の鉄鉱石生産量は3億1000万─3億2000万トンと、今年見込みの約3億1000万トン、昨年の3億1560万トン並みにとどまるとの最新予想を示した。ニューヨーク証券取引所で2017年撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

[サンパウロ/ニューヨーク 7日 ロイター] - ブラジル資源大手バーレは7日にニューヨークで開いた投資家向け会合で、来年の鉄鉱石生産量は3億1000万─3億2000万トンと、今年見込みの約3億1000万トン、昨年の3億1560万トン並みにとどまるとの最新予想を示した。来年の設備投資額は、今年の55億ドルから60億ドルに引き上げる。

これを受け同社株価は一時4%余り下落した。

JPモルガンのアナリストチームは調査ノートで「全体的にこの修正ガイダンスはバーレにとって幾分マイナスとみている」と述べた。

RBCのアナリストチームは「このセクターに属する他社の最近の動きと同じように、バーレのガイダンスは期待外れだ。コスト上昇と減産、設備投資増額の全てが(業績予想の)コンセンサスを押し下げる方に働くだろう」と指摘した。

鉱業セクターは過去2年間、好調な国際商品市況を追い風に稼いだ多額の利益を株主に還元してきた。ただ足元では物価が高騰し、世界的な景気後退が迫るとともに、中国の需要に不透明感が出ており、バーレの今後の収益に打撃を与えかねない状況にある。

同じ資源大手ではリオ・ティントも製鉄用鉄鉱石の軟調な価格に懸念を表明している。

ロイター
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