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スリランカ前大統領、9月上旬に帰国か 安全確保が懸案=関係筋
経済危機のスリランカで大規模な抗議デモの中、先月出国したラジャパクサ前大統領(写真)について、今後2週間程度の間に帰国する可能性があるとスリランカ政府関係者らが23日にロイターに述べた。2021年11月にスコットランドで撮影。代表撮影(2022年 ロイター)
[コロンボ 23日 ロイター] - 経済危機のスリランカで大規模な抗議デモの中、先月出国したラジャパクサ前大統領について、今後2週間程度の間に帰国する可能性があるとスリランカ政府関係者らが23日にロイターに述べた。帰国はタイでの滞在費用とも関係しているという。
ラジャパクサ氏は7月13日に国外に脱出し、シンガポールを経て現在はタイに滞在している。
スリランカのメディアは、ラジャパクサ氏が24日に帰国する可能性があると報じていたが、関係者によると、同氏の安全などを巡る与党スリランカ人民戦線 (SLPP)と政府の協議が続いているため延期された。
政府関係者によると、ラジャパクサ氏は帰国を望んでいるが、安全上の懸念から情報機関が帰国を遅らせるよう助言。安全が確保されれば、2週間後、あるいはそれより早く帰国する可能性もある。
もう一人の関係者は、タイでの滞在費が、できるだけ早い帰国を求める一因だと説明。「プライベートジェットやホテルのスイートルーム、24時間体制の警護など、費用が数億ルピーに膨れ上がっている」という。
ラジャパクサ家に近い別の情報筋によると、この費用は主に彼の支持者が負担している。
SLPPの幹部は、党がウィクラマシンハ大統領にラジャパクサ氏の早期帰国の手配を要請したと述べた。
経済危機のスリランカに対する30億ドル規模の支援措置の可能性について、国際通貨基金(IMF)の代表団が24日に同国入りする予定。