韓国アナンティ、北朝鮮・金剛山の事業停止＝聯合ニュース

韓国のリゾート運営会社アナンティは、北朝鮮の金剛山観光地区に関連する事業を停止し、約４１００万ドルの資産を減価償却する。韓国の聯合ニュースが伝えた。北朝鮮が金剛山の施設を解体し始めたとの報道も出ている。写真は２０１８年８月撮影（２０２２年　ロイター／Kim Hong-Ji）

［１２日　ロイター］ - 韓国のリゾート運営会社アナンティは、北朝鮮の金剛山観光地区に関連する事業を停止し、約４１００万ドルの資産を減価償却する。韓国の聯合ニュースが伝えた。北朝鮮が金剛山の施設を解体し始めたとの報道も出ている。

かつては南北経済協力の観光事業だった金剛山にゴルフコースとリゾート施設を保有しており、聯合ニュースによると、昨年時点で５０７億ウォン（４１００万ドル）の資産価値があった。

同社はロイターに対してコメントを控えた。

ソウルを拠点とするＮＫニュースは１１日、人工衛星写真に基づき、北朝鮮がアナンティのリゾート施設の解体を開始したようだと報じた。

一方、北朝鮮の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）は１２日、同ゴルフコースの近くで９日に山火事が発生し、施設が被害を受けたと報じた。

ＮＫニュースは、山火事と建物解体のどちらが先に起きたかは判断できないと伝えた。

南北関係が冷え込んだ２０１９年に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は金剛山の既存施設の撤去を指示。韓国統一省は先週、ゴルフコースの近くにあるホテルの解体を北朝鮮が一方的に進めているとして遺憾の意を表明した。