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ロシア、自国メディア「差別」する国の報道機関の即時停止法案を提出

4月5日、ロシア議会の内政干渉調査委員会のピスカレフ委員長は、ロシアメディアを「差別」する国の報道機関に対してロシアでの活動を即時に停止させる法案を提出した。写真はロシアの国旗。ニューヨークで2021年9月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)
[ロンドン 5日 ロイター] - ロシア議会の内政干渉調査委員会のピスカレフ委員長は5日、ロシアメディアを「差別」する国の報道機関に対してロシアでの活動を即時に停止させる法案を提出した。国営メディア「スプートニク」などに西側諸国が規制を導入したことへの対応としている。
ピスカレフ氏は、ロシアメディアの活動を禁止ないし制限する「外国の非友好的な振る舞い」にはすぐに同等の対応が取られるべきだと主張。ロシアのジャーナリストに対する外国の差別的な行動があれば、検察が即座にその国のメディアの活動を禁止するか制限できるようにするとした。具体的にはインターネットも含めたあらゆる情報配信の禁止や、特派員認定打ち切り、オフィス閉鎖などを挙げた。
ロシア議会は3月4日に軍に対する「偽情報」拡散に最長15年の懲役刑を科す法律を成立させ、既に幾つもの有力外国メディアが特派員を引き揚げている。
欧州連合(EU)は3月2日、ロシア国営メディアの「ロシア・トゥデー」(RT)と「スプートニク」についてEU圏内での放送や配信を禁止した。