ニュース速報

ワールド

ロシア、自国メディア「差別」する国の報道機関の即時停止法案を提出

2022年04月06日(水)13時34分

 4月5日、ロシア議会の内政干渉調査委員会のピスカレフ委員長は、ロシアメディアを「差別」する国の報道機関に対してロシアでの活動を即時に停止させる法案を提出した。写真はロシアの国旗。ニューヨークで2021年9月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[ロンドン 5日 ロイター] - ロシア議会の内政干渉調査委員会のピスカレフ委員長は5日、ロシアメディアを「差別」する国の報道機関に対してロシアでの活動を即時に停止させる法案を提出した。国営メディア「スプートニク」などに西側諸国が規制を導入したことへの対応としている。

ピスカレフ氏は、ロシアメディアの活動を禁止ないし制限する「外国の非友好的な振る舞い」にはすぐに同等の対応が取られるべきだと主張。ロシアのジャーナリストに対する外国の差別的な行動があれば、検察が即座にその国のメディアの活動を禁止するか制限できるようにするとした。具体的にはインターネットも含めたあらゆる情報配信の禁止や、特派員認定打ち切り、オフィス閉鎖などを挙げた。

ロシア議会は3月4日に軍に対する「偽情報」拡散に最長15年の懲役刑を科す法律を成立させ、既に幾つもの有力外国メディアが特派員を引き揚げている。

欧州連合(EU)は3月2日、ロシア国営メディアの「ロシア・トゥデー」(RT)と「スプートニク」についてEU圏内での放送や配信を禁止した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国・イラン・ロシア、北京で次官級会合 イラン核問

ビジネス

中国、金融機関に消費支援強化を指示

ビジネス

アングル:調整局面入りの米国株、一段安の瀬戸際か

ワールド

原油先物は反発、ウクライナ停戦合意なお不透明
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 5
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中