ニュース速報

ワールド

香港警察、民主派ネットメディア捜索し6人逮捕 扇動的出版の容疑

2021年12月29日(水)15時57分

 12月29日、香港警察は、扇動的な出版物の出版を計画したとしてオンラインメディアの幹部または元幹部6人を逮捕したと発表した。写真は香港の中心部。3月11日撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 29日 ロイター] - 香港警察は29日、扇動的な出版物計画の容疑で民主派ネットメディア、立場新聞(スタンド・ニュース)を捜索し、男女6人を逮捕した。

スタンド・ニュースは2014年設立の非営利組織。今年、民主活動家、黎智英(ジミー・ライ)氏の「蘋果日報(アップル・デイリー)」が廃刊になった後は、最も有力な民主派メディアとなっていた。

警察は声明で、捜査令状を取って200人以上で事務所などを捜索、34歳から73歳の男女それぞれ3人を逮捕したと明らかにした。名前は公表していない。

スタンド・ニュースの編集部門幹部で、香港記者協会(HKJA)の代表でもあるロンソン・チャン氏は逮捕されなかったが、自宅が捜索され、コンピューターや携帯電話、記者証、銀行取引記録などが押収されたという。

ロイターは逮捕された人やその関係者に取材できなかった。警察の撤収後、他のメディアによる編集部への立ち入りは禁止され、チャン氏と別の編集担当者はコメントを差し控えた。

香港では今年6月、警察官数百人が民主派の香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」を捜索し、「外国との共謀」の疑いで複数の幹部を逮捕した。同紙はその後廃刊となった。

国際非営利団体(NPO)「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」のアジア・プログラム・コーディネーター、スティーブ・バトラー氏は、スタンド・ニュースへの捜索は香港の報道の自由を一段と踏みにじる行為と批判した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

関税でインフレ長期化の恐れ、輸入品以外も=クーグラ

ワールド

イラン核開発巡る新たな合意不成立なら軍事衝突「ほぼ

ビジネス

米自動車関税、年6000億ドル相当対象 全てのコン

ビジネス

米、石油・ガス輸入は新たな関税から除外=ホワイトハ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中