ベルギーでコロナ対策抗議デモ、警察と衝突

　ベルギーの首都ブリュッセルで１１月２１日、政府の新型コロナウイルス感染対策に抗議するデモが行われた。目撃者によると、石や発煙弾を投げつけるデモ隊に対し警察は放水車や催涙ガスを使用した（２０２１年　ロイター/Johanna Geron）

［ブリュッセル　２１日　ロイター］ - ベルギーの首都ブリュッセルで２１日、政府の新型コロナウイルス感染対策に抗議するデモが行われた。目撃者によると、石や発煙弾を投げつけるデモ隊に対し警察は放水車や催涙ガスを使用した。

警察によると、デモには約３万５０００人が参加。平和的に始まったものの、その後衝突が起きた。

ロイター記者の情報によれば、欧州連合（ＥＵ）の欧州委員会本部前で、放水車を前進させる警察に対しデモ隊は石を投げるなどした。

また、手をつないで警察の隊列と対峙し、「自由」と声を上げた。

現地紙ルソワールは、デモ隊が発煙弾や花火も投げつけたと報じた。警察によると、その後状況は沈静化した。

ベルギーは新型コロナ感染再拡大を受けて１７日に行動制限を強化し、マスク着用義務の拡大や在宅勤務の強化などに踏み切った。

隣国オランダでもここ数日に行動制限への抗議デモが起きており、１９日にはロッテルダムで警察がデモ隊に発砲する事態となった。