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モンゴル大統領選、与党の前首相が圧勝
6月9日、モンゴルのバトトルガ大統領の任期満了に伴う大統領選が投開票され、与党、モンゴル人民党(MMP)のフレルスフ前首相(写真)が対立候補を大きく引き離し、勝利がほぼ確実となった。ウランバートルの選挙集会で5日撮影(2021年 ロイター/B. Rentsendorj)
[ウランバートル 9日 ロイター] - モンゴルのバトトルガ大統領の任期満了に伴う大統領選が9日投開票され、与党、モンゴル人民党(MMP)のフレルスフ前首相が対立候補を大きく引き離し、勝利がほぼ確実となった。同氏は、民主化以降で6人目の大統領に就任する見通しとなった。
選挙管理委員会が99.7%の票を集計した結果、フレルスフ氏は約68%の82万1136票を獲得。野党連合が擁立したエンフバト氏の得票率は20.1%、野党、民主党のエルデネ氏の得票率は6%にとどまった。
現職のバトトルガ大統領は、憲法改正で大統領の任期が1期に限られたことから再選を目指せなかった。
今回は、新型コロナ対策の規制により控えめな選挙戦となった。エンフバト氏が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことから、5日には大半の屋外イベントが中止となった。
モンゴルでは、議会に政策決定権などがある。大統領には法案の拒否権と裁判官の任命・解任権がある。大統領職務が野党の影響を受けることが多く、政治的な行き詰まりが生じ、モンゴルの発展を妨げているとの見方もある。
国内ではリオ・ティントが世界最大級の埋蔵量を誇るオユトルゴイ銅鉱山の開発を進めている。政府は事業コストを巡りリオとの交渉を模索しているが、MMPが今後どのように対応するかは不明だ。