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ファイザーのワクチン、英・南アのコロナ変異種にも効果=実験
米製薬大手ファイザーが行った実験によると、同社と独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンは、英国や南アフリカで見つかった感染力の高い新型コロナ変異種にも効果があるもようだ。ロサンゼルスで7日撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーが行った実験によると、同社と独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンは、英国や南アフリカで見つかった感染力の高い新型コロナ変異種にも効果があるもようだ。
ファイザーは米テキサス大学医学部の研究者らと実験を実施。査読(ピアレビュー)を受けていないが、この実験では、ヒトの細胞に感染する際に重要な役割を果たすスパイクタンパク質に「N501Y」と呼ばれる変異が見られるウイルスを中和する効果が示されたという。
ファイザーのウイルスワクチン研究者の1人であるフィル・ドーミッツァー氏によると、この変異は感染力の高まりに関連している可能性があり、ワクチンが誘発する抗体の中和作用を回避する機能を担っている可能性も懸念されてきた。
実験はワクチンを投与された人から採取した血液を使って行われた。感染力の高い変異種に見られる全ての変異に対して実施したものではなく、結果は限定的だ。
ドーミッツァー氏は、ファイザーがこれまでに実験の対象とした15の変異に加えて今回の変異にもワクチンが有効であるとみられることは心強い発見だと指摘。「われわれは16の異なる変異に対して実験を行い、いずれも大きな影響を示さなかった。これは良いニュースだ」と述べた。その上で、「17個目の変異もそうなるとは限らない」とし、南アの変異種に見られた「E484K」という変異についても懸念を示した。
研究者らは英国と南アの変異種に見られた他の変異についてワクチンの有効性を確認する同様の実験を行う計画で、数週間以内にさらなるデータを得たい意向という。
*内容を追加しました。