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中国、年末年始は近場の国内旅行が人気 感染拡大を警戒
中国では例年、多くの人が元旦前後に国内を旅行するが、一部地域で新型コロナウイルスの感染が再び広がっていることから、今年は近場の旅行が人気だという。写真は北京の天壇公園。5月撮影(2020年 ロイター/Florence Lo)
[北京 30日 ロイター] - 中国では例年、多くの人が元旦前後に国内を旅行するが、一部地域で新型コロナウイルスの感染が再び広がっていることから、今年は近場の旅行が人気だという。
オンライン旅行プラットフォームを運営するQunar.comによると、12月24日時点で新年3連休のホテル予約は前年の1.8倍に達している。ただ、比較的近場に旅行する人が多く、航空運賃は例年よりも20%近く安い。
列車で1時間以内で行ける場所の人気が高く、成都─重慶間、広州─深セン間、および、上海─杭州間などの列車チケットが良く売れているという。
北京市当局は、新型コロナの感染拡大を受け、大規模イベントを中止したほか、新年と旧正月休暇期間の北京市の旅行ツアーを販売しないよう代理店に指示している。また、29日には、市北東部の順義区の一部を閉鎖した。北京市内のロックダウン(都市封鎖)実施は6─7月以降で初めて。
多くの都市も北京市同様、感染予防対策を強化している。深セン市と大連市は市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけ、企業の大規模集会開催を禁止している。
国内で新型コロナの感染が最初に広がった武漢市がある湖北省は、外出を控え、家族の集まりを10人以下に制限するよう指示している。