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エチオピア北部、情勢不安定で支援物資届かず 食糧・医薬品不足
12月6日 戦闘状態が続いているエチオピア北部ティグレ州では支援を必要とする多くの人がいるが、物資を届けるには情勢が不安定すぎると人道支援団体が明らかにした。写真は戦禍を逃れてきたエチオピア人。11月22日、スーダンのカッサラ州で撮影(2020年 ロイター/Mohamed Nureldin Abdallah)
[アジスアベバ/ナイロビ 6日 ロイター] - 戦闘状態が続いているエチオピア北部ティグレ州では、支援を必要とする多くの人がいるが、物資を届けるには情勢が不安定すぎると人道支援団体が明らかにした。
現地では戦闘、略奪など無法状態が続いていると報告されているが、複数の支援団体によると食糧、医薬品や遺体収容袋が不足している。
同地域では、連邦政府軍とティグレ人民解放戦線(TPLF)との戦闘が1カ月に及んでいるが、戦闘が始まる前から、すでに60万人が食糧支援を受けていた。
アビー首相は11月30日、政府軍が州都メケレを制圧したと勝利宣言、軍事作戦で死亡した市民は1人もいないとしていた。
市内の医師はロイターに対し6日、作戦中に子どもも含め少なくとも27人が死亡しており、市内の医療サービスは限界に達していると話した。