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米大統領選、バイデン陣営が終盤の手元資金で優位
11月3日の投票日に向けて終盤戦に入った米大統領選で、民主党候補バイデン前副大統領の選挙陣営の9月末時点の手元資金が、再選を目指すトランプ大統領の陣営を大幅に上回ったことが、連邦選挙委員会(FEC)への開示資料で20日、明らかになった。写真はペンシルベニア州のトランプ氏の選挙集会に向かう支持者。20日撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン/ニューヨーク 20日 ロイター] - 11月3日の投票日に向けて終盤戦に入った米大統領選で、民主党候補バイデン前副大統領の選挙陣営の9月末時点の手元資金が、再選を目指すトランプ大統領の陣営を大幅に上回ったことが、連邦選挙委員会(FEC)への開示資料で20日、明らかになった。
バイデン陣営は同月の資金調達額と支出額でもトランプ陣営を上回った。バイデン氏のテレビ広告はトランプ氏の広告よりも多く放送されている。
ただ、資金面での優位性が選挙での勝利を保証するわけではない。トランプ氏は2016年の前回大統領選で民主党のクリントン候補より使った資金が少なかったが、勝利している。
バイデン陣営の9月末時点の現金残高は約1億7700万ドルと、トランプ陣営の約6300万ドルの約3倍となった。トランプ陣営の選挙資金は前月の1億2100万ドルから減少した。
バイデン陣営が9月に調達した資金は2億8100万ドルに上り、トランプ陣営の調達資金8100万ドルの3倍以上に上った。
トランプ氏はここ数カ月、資金集めや支出で民主党に水をあけられている。市場調査会社アドバタイジング・アナリティクスによると、9月のテレビ・ラジオ広告費用はトランプ氏が5600万ドル弱で、バイデン氏は1億4800万ドル。
バイデン陣営は今月、バイデン氏と民主党合わせて9月に4億3200万ドルを有すると明らかにしている。
一方、トランプ氏の選挙対策責任者は今月、同氏と共和党の保有資金は2億5100万ドルと述べた。
トランプ陣営の資料によると、9月の広告支出は、ウェブ広告も含め少なくとも9100万ドルだった。
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