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渡航制限解除に徹底的リスク評価と段階的実施求める=WHO
7月30日、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の海外渡航制限について、解除する場合は徹底したリスク評価に基づいて段階的に実施する必要があるとし、急を要する渡航を優先しなければならないとの見解を示した。写真はフランクフルトの空港で6月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[30日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の海外渡航制限について、解除する場合は徹底したリスク評価に基づいて段階的に実施する必要があるとし、急を要する渡航を優先しなければならないとの見解を示した。
WHOは最新の渡航情報で、各国は海外渡航を再開する前にそれぞれリスク分析を行い、優先度を判断する必要があると指摘。
緊急事態や人道的行為、必須任務に当たる人員の移動、帰国といった必須の渡航を優先すべきだとした。
また、渡航再開に当たっては国内の疫学的状況や感染の傾向、導入済みの医療・社会的措置を考慮しなければならないと強調。入国者全員に隔離を実施する場合は、リスク評価や国内の状況精査に基づいて行わなければならないとした。
その上で、海外渡航に伴う感染の流入や流出の可能性を考慮する際に「ゼロリスク」ということはあり得ないと指摘した。