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中国初の国産空母、台湾海峡通過後に南シナ海へ 「演習」が目的
11月18日、中国海軍は、声明を発表し、同国初の国産空母が台湾海峡を通過した後、科学調査と演習のために南シナ海に向かっていると明らかにした。写真は北京で2015年10月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[北京 18日 ロイター] - 中国海軍は18日、声明を発表し、同国初の国産空母が台湾海峡を通過した後、科学調査と演習のために南シナ海に向かっていると明らかにした。
台湾国防部(国防省)は17日、中国初の国産空母が艦隊を組んで台湾海峡を通過し、日米の艦艇が追尾したと発表した。台湾の呉ショウ燮外交部長(外相)は台湾がおじけづくことはないと表明している。
台湾は、来年1月の総統選を控えて中国が台湾を威嚇しようとしているとの見解を示した。
中国海軍の声明は、空母が17日夜に台湾海峡を通過した後、「科学調査と定例の演習」のために南シナ海に向かっていると表明。「何らかの標的を目指しているわけではなく、現在の情勢と何ら関わりはない」とした。
それ以上に詳細は明らかにせず、台湾国防部が言及した日米の艦艇による追尾にも触れなかった。
南シナ海は中国のほか、ベトナム、マレーシア、フィリピン、台湾、ブルネイが領有権を主張している。
まだ名前のない中国初の国産空母は、昨年試験航行を始めた。中国の軍事専門家が国営メディアに語ったところによると、実際に任務に就くのは装備を施した後で、2020年になってからとみられる。
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