ニュース速報
ワールド
トランプ氏、英労働党党首を酷評 ジョンソン首相に賛同表明
トランプ米大統領は31日、英国で12月に実施される総選挙で野党・労働党のコービン党首(写真)が勝利すれば、英国にとって「極めて悪い」ことになると述べた。ロンドンで撮影(2019年 ロイター/HENRY NICHOLLS)
[ロンドン 31日 ロイター] - トランプ米大統領は31日、英国で12月に実施される総選挙で野党・労働党のコービン党首が勝利すれば、英国にとって「極めて悪い」ことになると述べた。一方、ジョンソン首相については欧州連合(EU)離脱を推し進める姿勢に賛同を示した。
トランプ大統領は英国のLBCラジオのインタビューに対し、「コービン氏はあなた方の国にとって極めて悪いことになる。彼は本当にひどい。英国を極めて悪い方向に導く」と述べた。
インタビューは英ブレグジット党のナイジェル・ファラージ党首が実施。トランプ氏は、ジョンソン首相については困難な状況に置かれながらもEU離脱を進めているとし、「他の誰もがやろうとしなかったことを行う意思がある」と述べた。
その上で「ジョンソン氏はこうした時期にまさにうってつけな人物で、ファラージ氏と共に素晴らしいことができると思っている。ファラージ氏とジョンソン氏が一緒になれば、誰も止められない力を発揮できる」と述べた。
トランプ氏の発言に対しコービン党首は反発。「トランプ氏は英国の選挙に介入し、友人であるジョンソン氏を再選させようとしている」とツイッターに投稿した。
このほかトランプ氏はインタビューに、英国の対米貿易は現在の水準の4倍、5倍に増加する可能性があるとしながらも、EU離脱後のEUとの通商関係を巡る合意内容次第で、米英の2国間貿易は不可能になる可能性があるとの見方を示した。
英国では12月12日に総選挙が実施される。