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米国、メキシコと個別に通商協定模索も=トランプ大統領
[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領は18日、メキシコと個別の通商協定を模索し、その後にカナダとの協定締結を目指す可能性があると語った。これを受け、北米自由貿易協定(NAFTA)存続を巡る疑念が一層高まった。
ポンペオ国務長官は前週メキシコを訪れ、ロペスオブラドール次期大統領と会談した。
トランプ大統領は記者団に対し、ロペスオブラドール氏や交渉団と「良好な」協議が行われたことを明らかにし、「状況を見守る。メキシコと個別に協定を結び、カナダとの交渉は後日行うかもしれない。メキシコとは非常に良い話し合いをしている」と述べた。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、3カ国協議やカナダとの個別協議は予定から除外したかとの質問に対し、「両方の道を続けている。メキシコとの協議で多くの進展が見られ、同国と二国間協定を結べるなら当然喜んで合意するが、両方の協議を継続している」と答えた。
メキシコのグアハルド経済相は18日、ワシントンで26日に米国と協議を行い、その後カナダの当局者と協議すると明らかにした。同相は記者団に対し、3カ国がNAFTA交渉を再開すると語った。11月末までに新たなNAFTAで合意することを目指すとも述べた。
ポンペオ長官は18日の閣議で、通商交渉で近く進展が得られることに期待を示したほか、国境問題を重要視する政権側の見解を伝えたことを明らかにした。
ポンペオ氏との会談で、ロペスオブラドール氏は米国と良好な関係を維持する考えを表明し、政権移行チームがNAFTA再交渉に参加する方針も示している。
*内容を追加しました。