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豪中銀、住宅価格の低迷を注視

7月5日、豪中銀の経済分析担当責任者、アレックス・ヒース氏は、中銀がシドニーとメルボルンの住宅価格低迷を注視していることを明らかにした。写真はシドニーの住宅地。2015年7月撮影(2018年 ロイター/David Gra)
[シドニー 5日 ロイター] - 豪中銀の経済分析担当責任者、アレックス・ヒース氏は5日、中銀がシドニーとメルボルンの住宅価格低迷を注視していることを明らかにした。家計の資産に影響を及ぼす可能性があるとしている。
最近の経済指標は総じて良好で、中銀は鉱山部門以外の投資の見通しについて自信を深めているという。
ただ、住宅建設は高水準で横ばいになっており、今後数年の経済成長に大きく寄与する可能性は低いとしている。
同氏は都市開発協会の会合で「人口が増えているシドニーとメルボルンでは、最近まで住宅価格が力強く伸びていた」と指摘。「住宅が家計の資産の55%前後を占めることを踏まえ、動向を注視している」と述べた。
不動産コンサルタント会社コアロジックのデータによると、シドニーの6月の住宅価格は前年比4.5%下落と、2008年の世界的な金融危機以降で最大の落ち込みとなった。
メルボルンの住宅価格は同1.0%上昇。昨年は2桁の上昇を記録していた。