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米医療費、2018年に5.3%増加へ=政府機関
2月14日、米政府の医療保険関連機関は報告書で、同国の2018年の医療費が前年から5.3%増加するとの見通しを示した。写真はオレゴン州ポートランドの病院で昨年12月撮影(2018年 ロイター/Natalie Behring)
[ワシントン 14日 ロイター] - 米政府の医療保険関連機関は14日公表した報告書で、同国の2018年の医療費が前年から5.3%増加するとの見通しを示した。医療用製品・サービスの価格上昇やメディケイド(低所得者向け医療保険)の負担増を理由に挙げた。
厚生省のメディケア・メディケイド・サービス・センター(CMS)はまた、17年の医療費は4.6%増の3兆5000億ドル近くになったとの試算を示した。従来予想の5.4%増は下回った。
報告書によると、医療費の増加を主にけん引しているのはベビーブーム世代の高齢化とそれに伴うメディケア(高齢者向け公的医療保険制度)加入者の増加、医療用製品・サービスの価格上昇や可処分所得の増加など。
CMSは17─26年の10年間に医療費が毎年平均で5.5%増え、26年には米経済の19.7%を占めると予想。16年時点での同割合は17.9%だった。26年の医療費見通しは5兆7000億ドル。
なかでも処方箋薬の費用は今後10年間で年間6.3%増加と、最も大幅な伸びを示す見通し。薬価の上昇のほか、遺伝性疾患やがんなどの治療を目的とする特殊医薬品の利用拡大が理由。
人口高齢化とともに医療関連サービスへの依存度が高まることから、メディケアとメディケアの費用も増えると見込む。
保険加入率は16年時点の91.1%から26年は89.3%に低下すると予想。昨年成立した税制改革は、医療保険制度改革法(オバマケア)による保険加入義務を撤廃、未加入者への罰金が廃止された。