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コミー前FBI長官、踏み込んだ証言控える公算 8日に公聴会
6月6日、トランプ米大統領に解任されたコミー前FBI長官は8日の議会証言で、大統領選中のトランプ陣営とロシアの癒着疑惑への捜査に関し、トランプ氏が妨害を試みたと主張することは控える公算が大きい。写真は3月20日の議会公聴会で証言するコミー氏(2017年 ロイター/Joshua Roberts)
[ワシントン 6日 ロイター] - 関係筋によると、トランプ米大統領に解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官は8日の議会証言で、大統領選中のトランプ陣営とロシアの癒着疑惑への捜査に関し、トランプ氏が妨害を試みたと主張することは控える公算が大きい。
コミー氏は5月9日の解任後初めて公の場で発言する。証言はロシア疑惑解明の節目となる可能性もあり、注目度が高い。
同氏は上院情報委員会に対し、ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏と会談した際に、フリン前大統領補佐官への捜査を中止するよう求められたと証言する見通し。また、トランプ氏との他の会話内容も明らかにする可能性がある。
法専門家2人は、コミー氏が、モラー特別検察官が指揮する捜査や議会が独自に行っている調査に悪影響を与えないよう配慮するだろうと指摘。
法律事務所ライトフット・フランクリン&ホワイトのパートナー、ジャック・シャーマン氏は「コミー氏は事実や実際に起きた出来事にほぼ忠実な証言をするだろう」と予想。
ただ、別の関係筋は、コミー氏は大統領あるいは別の当局者が司法妨害や他の罪を犯したと主張することが自身の役割とは考えていないと指摘した。
コミー氏はFBI長官として証言した3月20日の下院情報委員会公聴会で、FBIがトランプ陣営とロシアの共謀の可能性を含むロシアの大統領選介入疑惑を捜査していると述べていた。