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フィリピン警察が麻薬捜査中断、警官による韓国人殺害受け
1月30日、フィリピン国家警察のデラロサ長官は、麻薬犯罪捜査を悪用するなどの不正行為を行った警官が一掃されるまで、麻薬捜査活動を中断すると明らかにした。写真左はドゥテルテ大統領。マニラで29日撮影(2017年 ロイター/Ezra Acayan)
[マニラ 30日 ロイター] - フィリピン国家警察のデラロサ長官は30日、麻薬犯罪捜査を悪用するなどの不正行為を行った警官が一掃されるまで、麻薬捜査活動を中断すると明らかにした。
昨年10月、警官が韓国人ビジネスマンを連行し、国家警察本部内で殺害していたことが分かった問題を受けたもの。
麻薬捜査では、これまでに2000人以上が殺害されている。
長官は記者会見で「すべてのごろつき警官よ、もはや麻薬との戦争は行っていないことを知れ。いまや、不届き者との戦争を行っている」と語った。
この数時間前、同長官は麻薬犯罪捜査部門の解散を宣言している。
ただ、ドゥテルテ大統領は29日、2022年の任期最終日まで麻薬撲滅戦争を押し進めると言明。デラロサ長官は「浄化を進め、その後対麻薬戦争を再開できるだろう。大統領は、まず組織の浄化を行うよう指示した」と述べた。
さらに「浄化にどの程度時間がかかるかは分からないが、職員各自の協力と助け合いにより、おそらく1カ月以内くらいには完了できるだろう」と述べた。