ニュース速報

ワールド

米銃乱射事件を「テロ行為」として捜査、イスラム国に忠誠

2015年12月05日(土)10時43分

 12月4日、米FBI幹部は、カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で発生した銃乱射事件について、「テロ行為」として捜査を進めていることを明らかにした。写真は容疑者が射殺された付近の捜査現場から銃を運ぶ警察官。3日撮影(ロイター/Mike Blake)

[サンバーナディーノ(米カリフォルニア州)/ワシントン 4日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)幹部は4日、カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で2日に発生した銃乱射事件について、「テロ行為」として捜査を進めていることを明らかにした。

ただ、コメイFBI長官は記者団に対し、今回の事件が組織的に計画されたものだったことを示す証拠はないと述べた。

14人が犠牲になった同事件では、タシュフィーン・マリク容疑者(27)と夫のサイード・ファルーク容疑者(28)が警察に射殺されている。

FBIロサンゼルス支部のアシスタント・ディレクター、デビッド・ボウディッチ氏は記者会見で、このうちマリク容疑者がインターネットへの投稿で過激派組織「イスラム国」の指導者バグダディ容疑者への忠誠を誓っていたことを明らかにし、「こうした情報に基づき、われわれは今回の事件をテロ行為として捜査している」と述べた。

メディアによると事件発生当日にマリク容疑者はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックへの投稿で「イスラム国」に忠誠を誓っていた。

フェイスブックはマリク容疑者のものと見られるプロフィールを削除したとしている。

マリク容疑者はパキスタン出身で、サウジアラビアに20年以上在住。関係筋はロイターに対し、今回の展開で捜査の行方は大きく変わると指摘。ただ、別の関係筋は「イスラム国」は事件を起こした2人を知っていた可能性がある証拠はないとしている。

*見出しを変更し、写真を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ゴールドマン、年末の金価格予想を3700ドルに引き

ビジネス

中国鉄鉱石輸入、3月は20カ月ぶり低水準 市場予想

ワールド

ロシア、24年は4.3%成長に上方修正 建設部門が

ワールド

中国レアアース輸出、3月は急増 ミャンマーの供給混
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    車にひかれ怯えていた保護犬が、ついに心を開いた瞬間...胸に顔をうずめた姿に世界が涙
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 7
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    娘の「眼球が踊ってる」と撮影、目の「異変」は癌が…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 5
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 6
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中