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エルニーニョで15年の気温は過去最高に、16年はさらに上昇=国連
11月25日、国連の世界気象機関(WMO)は、異常気象をもたらすとされるエルニーニョ現象の影響で今年の平均気温は過去最高を記録し、来年はさらに上昇するとの見通しを示した。写真はWMOのミシェル・ジャロー事務局長、25日撮影(2015年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ 25日 ロイター] - 国連の世界気象機関(WMO)は25日、異常気象をもたらすとされるエルニーニョ現象の影響で今年の平均気温は過去最高を記録し、来年はさらに上昇するとの見通しを示した。
声明で、世界の平均表面温度は2015年に産業革命以前の時代と比べて摂氏1度高い水準となり、「象徴的かつ重大な局面」を迎える見通しだと指摘。
「これは強力なエルニーニョ現象と人為的な地球温暖化が原因だ」との見方を示した。
気象学者らはエルニーニョ現象が10─1月にピークに達し、過去最大規模になるとみている。
WMOによると、1─10月のデータに基づく推計では2015年の世界の平均表面温度は1961─1990年の平均14度を0.73度程度上回っており、産業革命前の1880─1899年と比べて約1度高い水準。
WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「地球にとってすべて悪いニュースだ」と語った。
大気中の温室効果ガスのレベルは過去30年間毎年記録を更新しており、エルニーニョ現象は2016年も続くとみられることから、来年の気温はさらに上昇する可能性がある。
WMOは「現在のエルニーニョ現象の影響を最も強く受けるのは15年ではなく16年の平均温度だ」としている。