ニュース速報

ワールド

中国の銀行規制や反テロ法案、WTO違反の可能性=米通商代表部

2015年04月02日(木)08時51分

 4月1日、米通商代表部(USTR)は、電気通信分野の貿易障壁に関する2015年版の報告書を発表し、中国の銀行規制や反テロ法案について、世界貿易機関(WTO)のルールに違反する可能性があると指摘。北京で3月撮影(2015年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は1日、電気通信分野の貿易障壁に関する2015年版の報告書を発表し、中国の銀行規制や反テロ法案について、世界貿易機関(WTO)のルールに違反する可能性があると指摘した。

USTRが問題視しているのは、銀行に対するテクノロジー関連の新規制。中国の銀行に納入するハイテク業者に対して、ソースコードの届け出を要請するもので、事実上、中国の国有銀行に国内業者からの調達を迫る内容、とされている。USTRの報告書は、WTOのルールに基づく中国の責務をめぐって「重大な懸念を呼び起こす」としている。

また、海外企業に暗号化キーの引き渡しを義務付けることなどを盛り込んだ中国の「テロ対策法案」について「米関係者の懸念要因となっており、中国の責務について疑問を抱かせるものだ」として批判した。

中国が打ち出したこうした規制については、米国の業界団体が強く抗議しているほか、オバマ政権も中国に対して懸念の意を示している。

米財務省高官が3月30日に明らかにしたところでは、中国政府は銀行に関する規制について、実施を遅らせることで合意したという。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インテル株急騰、AWSとの提携強化で

ワールド

ヒズボラの通信機器爆発、1000人超負傷 レバノン

ビジネス

米小売売上高、8月は+0.1%増 予想外のプラス 

ワールド

EU、欧州委「閣僚」候補を発表 新設防衛担当はリト
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 2
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない」との研究が話題に...その仕組みとは?
  • 3
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優雅でドラマチックな瞬間に注目
  • 4
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 5
    原作の「改変」が見事に成功したドラマ『SHOGUN 将軍…
  • 6
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 7
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 8
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 9
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 10
    チーズはこれからもっと健康になる...3つの新種プロ…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 7
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 8
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 9
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 10
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 10
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中