「ミーム株王」コーエン氏がアリババ株追加取得=WSJ
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巨額資産を持つ米投資家ライアン・コーエン氏が最近数カ月間で中国電子商取引(EC)大手アリババグループ株を買い増し、保有株数が約700万株、約10億ドル相当に達した。写真は、アリババグループのロゴ。2月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影。(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[20日 ロイター] - 巨額資産を持つ米投資家ライアン・コーエン氏が最近数カ月間で中国電子商取引(EC)大手アリババグループ株を買い増し、保有株数が約700万株、約10億ドル相当に達した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が20日、関係筋の話として報じた。
コーエン氏はアリババとの長期的な関係構築に関心があると明らかにしていた。
同氏とアリババはロイターのコメント要請に応じていない。
コーエン氏は「ミーム株王」として知られる。新型コロナウイルス禍にソーシャルメディア上で話題となった銘柄に積極投資する「ミーム株(はやり株)」ブームを起こし、コーエン氏の投資動向が個人投資家に大きな影響を与えた。
コーエン氏は2023年初めにアリババ株を数億ドル規模で取得。ただ、株価は過小評価されているとして、アリババに自社株買いの拡大と加速を求めていたことが、ロイターの取材で分かっている。
WSJによると、最近は長期的な関係を視野に同社と議論を重ねている。
アリババが20日発表した2024年10―12月期売上高は市場予想を上回った。同社は人工知能(AI)やクラウド事業への設備投資を拡大する計画を打ち出した。