ニュース速報
ビジネス

英インフレは鈍化、年内の急伸は続かない=中銀総裁

2025年02月17日(月)20時11分

イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁(写真)は、インフレが鈍化していると指摘、年内にインフレの加速が予想されるが、中・長期的なインフレ圧力が経済に埋め込まれることはないだろうとの見方を示した。6日の代表撮影。(2025 ロイター)

[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、インフレが鈍化していると指摘、年内にインフレの加速が予想されるが、中・長期的なインフレ圧力が経済に埋め込まれることはないだろうとの見方を示した。

インフレ加速の一因は光熱費など規制価格の値上げだと発言。景気低迷もインフレ抑制に寄与する可能性が高いとの認識を示した。

17日公表された経済ニュースサイト「ビジネスライブ」とのインタビューで述べた。

総裁は「現状はインフレがさらに持続するという見解を裏付けるものではないため、無視した」と発言。昨年第4・四半期の経済成長率が0.1%になったが、全体像は変わっていないと述べた。

中銀は今月、政策金利を0.25%ポイント引き下げ4.50%とした上で、年内にインフレ率が3.7%に達する可能性が高いため、今後の利下げには「慎重になる」と表明した。

総裁は「われわれは依然としてディスインフレが進行していると考えている。2─3年前の出来事の影響が薄れてきている。だが、これは段階的なプロセスだ」と指摘。

「慎重になっているのは、私にとってリスクが両方向にあるからだ」とし、米国の関税について、世界経済への影響次第で、英国のインフレ率が上がる可能性も下がる可能性もあるとの見解を改めて示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-AIが投資家の反応加速、政策伝達への影響不明

ビジネス

米2月総合PMI、1年5カ月ぶり低水準 トランプ政

ワールド

ロシア、ウクライナ復興に凍結資産活用で合意も 和平

ワールド

不法移民3.8万人強制送還、トランプ氏就任から1カ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中