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英サービスPMI、1月50.8に低下 スタグフレーション顕著に

2025年02月05日(水)19時35分

S&Pグローバル/CIPSが5日発表した1月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値から下方改定され、前月から低下に転じた。英国内の自転車工場で2022年撮影。(2025 ロイター/Phil Noble/File photo)

[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが5日発表した1月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値から下方改定され、前月から低下に転じた。国民保険料の雇用主負担引き上げを控え、雇用が4年ぶりの大幅減となる一方、インフレ圧力は依然強く、今週金融政策決定会合を開くイングランド銀行(英中央銀行)に難しい状況を突き付けた。

サービスPMIは50.8。前月は51.1、速報値は51.2だった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「年初にスタグフレーションがより顕著になった。1月のデータは、英サービス業者の厳しい事業環境を浮き彫りにした」と述べた。

雇用は4カ月連続で減少し、減少ペースは2021年1月以来最速となった。

投入コスト指数は5カ月連続で上昇し24年4月以来の高水準。販売価格も大幅に上昇した。

ムーア氏は、短期的な経済見通しは下向きに傾いていると指摘した。

調査によると、企業の楽観的な見方は22年12月以来最低だった。

新規受注は14カ月ぶりに減少。調査企業は昨年10月の予算案発表後の景況感の悪化、高金利、世界経済への不安を指摘した。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは50.6で、速報値の50.9から下方修正された。

ロイター
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