午後3時のドルは156円台へ上昇、米関税リスクに振れる
1月27日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅高の156円前半で取引されている。2022年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 27日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅高の156円前半で取引されている。米国のコロンビアに対する関税方針に一喜一憂する形で、ドルは朝安後に大きく切り返した。
週明けのドルは155円半ばと前週末終盤から小幅安で取引が始まった後、午前10時過ぎに155円前半まで下げ幅を広げた。トランプ米大統領が米国時間26日夜、コロンビアに関税措置を取ると表明したことで、リスクオフムードが先行して円が底堅い展開となった。
円は対ドル以外の通貨に対しても上昇した。トランプ政権が同様に大幅な関税をかける方針を示しているメキシコペソは、7.58円付近と朝方から一時1%超の下げとなった。
ところが日本時間正午過ぎ、コロンビアが米国から強制送還された不法移民を受け入れることに同意したため、制裁と関税措置を停止すると米政府が発表すると、円は広範に反落。ドルが156円台へ切り返したほか、メキシコペソも7.64円付近へ反発した。
市場では、前週の日銀利上げを経て「国内の材料が一巡し、ドル/円は市場全体のリスクセンチメントなどに左右されやすくなっている」(バークレイズ証券為替債券調査部長の門田真一郎氏)との指摘が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 156.04/156.09 1.0462/1.0465 163.28/163.30
午前9時現在 155.72/155.73 1.0467/1.0468 163.00/163.01
NY午後5時 155.98/156.03 1.0493/1.0495 163.62/163.72
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