仏国債、シ団方式販売で需要過去最高 調達額の13倍超=主幹事
フランス政府が21日、シンジケート団引き受け方式で売り出した10年国債発行に、過去最高となる1340億ユーロ(1389億8000万ドル)の需要があった。写真はフランス・ナントで2024年9月撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
Yoruk Bahceli Stefano Rebaudo
[ロンドン 21日 ロイター] - フランス政府が21日、シンジケート団引き受け方式で売り出した10年国債発行に、過去最高となる1340億ユーロ(1389億8000万ドル)の需要があった。シンジケート団方式での販売は、昨年7月に実施されたフランス国民議会総選挙以来初。主幹事が明らかにした。
今回の国債発行でフランスは過去最高となる100億ユーロを調達。需要は調達額の13倍超となった。
これを受け、独仏10年債利回り格差は21日に約80ベーシスポイント(bp)となった。昨年末には2012年以来の高水準となる約90bpを付けていた。
この日は英国でも国債への需要が過去最高を記録した。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのシニア債券商品専門家、マッシミリアーノ・マクシア氏は「欧州中央銀行(ECB)が年内を通じて利下げに動くとの予想から、投資家は依然として高利回りの確保を急いでいる」と指摘。足元の利回り上昇により債券の「妙味はかなり増している」と述べた。