日経平均は反発、一時3万9000円回復 幅広い銘柄に買い
1月20日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比451円04銭高の3万8902円50銭と、反発して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Hiroko Hamada
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比451円04銭高の3万8902円50銭と、反発して取引を終えた。前週末の米市場で長期金利の上昇が一服し株高となった流れを引き継いで、東京市場でも幅広い銘柄に買いが入り日経平均は一時3万9000円台を回復した。ただ、上値を追う勢いは限定的で、後場はもみ合いとなった。
日経平均は220円高と底堅くスタートし、次第に上げ幅を拡大した。主力株や指数寄与度の大きい銘柄に買いが入り、前場中盤には581円高の3万9032円93銭で高値を付け、約1週間ぶりに節目の3万9000円を回復。市場では「足元、軟調だった銘柄に買い戻しの動きがみられる」(国内証券・ストラテジスト)との声も聞かれた。
上昇一服後は積極的に上値を追う動きは限定的となり、後場は3万8900円近辺を軸に一進一退の展開が継続。トランプ氏の米大統領就任式を今晩に控え、様子見ムードも広がった。
市場関係者の関心は、トランプ氏の大統領就任式に集中している。トランプ氏は就任初日に多数の大統領令を発出すると伝えられており、「特に関税政策がどうなるかでマーケットの動きが変わってきそうだ」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との指摘が出ている。目先の日経平均は3万8000円―4万円が中心的なレンジになると予想されているが、「大統領就任式を大きな波乱なく通過できれば、年内高値(4万0228円)を超える可能性はある」(笹木氏)という。
TOPIXは1.19%高の2711.27ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.19%高の1395.46ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆3768億0900万円だった。東証33業種では、輸送用機器、医薬品、銀行など30業種が値上がり。その他製品、鉱業、海運は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.85%高の810.88ポイントと、小幅に反発した。
個別では、主力のトヨタ自動車が2%超高と堅調。ソフトバンクグループ、レーザーテックなどハイテク株の一角もしっかり。任天堂は3%超安と軟調、古河電気工業は2%超安だった。
一方、フジ・メディア・ホールディングスは5%超高と大幅上昇した。同社への買収攻勢で注目された実業家の堀江貴文氏が株を購入したと明かしたことなどを受け、思惑が広がった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1290銘柄(78%)に対し、値下がりが304銘柄(18%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。
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