英ＢＰ、従業員5％超を削減へ コスト抑制と信頼回復狙い

英石油大手のＢＰは１６日、世界全体の従業員のうちの５％超を削減すると明らかにした。２０２３年２月、リバプールで撮影（２０２５年　ロイター/Phil Noble）

Ron Bousso

[ロンドン １６日 ロイター] - 英石油大手のＢＰは１６日、世界全体の従業員のうちの５％超を削減すると明らかにした。コスト引き下げと投資家の信頼回復に向けたマレー・オーキンクロス最高経営責任者（ＣＥＯ）の取り組みの一環。

年内に約４７００人の従業員と３０００人の契約社員を削減する。

オーキンクロス氏は昨年、リターンを高め、エネルギー転換戦略に対する投資家の懸念に対処するためとして、２０２６年末までにコストを少なくとも２０億ドル削減する方針を表明している。前任のＣＥＯのバーナード・ルーニー氏が、同僚との過去の関係の開示問題を巡って２３年９月に突然辞任したことを受けて、信頼回復も急務となっている。

ＢＰの従業員数は約９万人。削減の内訳は明らかにされていない。ただ、技術部門責任者エメカ・エメンボル氏がチームに送ったメモでは、人員削減や、米英からハンガリー、インド、マレーシアへの業務シフトにより、約１１００のポジションが削減される見込みとしている。

オーキンクロス氏は２月２６日の投資家会合で新戦略を発表する。