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三井住友信託と住友生命、新興PEファンドへ投資 運用業者を開拓

2025年01月16日(木)17時08分

Miho Uranaka

[東京 16日 ロイター] - 三井住友信託銀行と住友生命は16日、三井住友トラストグループ傘下の運営会社を通じて、設立年数が比較的浅い国内の新興プライベート・エクイティー(PE)ファンドへ投資すると明らかにした。政府が掲げる「資産運用立国」の方針の下、新興運用業者の発掘を進め投資機会を拡大する。

PEファンドの運営会社である三井住友トラスト・インベストメントが組成し、複数のファンドを組み合わせて運用する「ファンドオブファンズ」に、両社で数十億円を投じる。

投資助言を行う三井住友信託銀行によると、ある程度成熟した非上場企業を対象に投資するバイアウトファンドや、新興企業への投資を行うベンチャーキャピタルファンドが含まれる。幅広い国内新興運用業者向けのファンドの組成は初めてで、多少粗削りであっても将来有望な新興の運用業者の育成の意味も込めて投資するという。

新興の運用業者には、実績不足や規模が小さいなどの理由から投資が難しいといった課題があった。資産運用立国の行動規範は、新興運用業者を運用歴だけで判断せず運用委託先として検討するよう求めている。住友生命は、三井住友信託銀行が投資を助言することで効率的で効果的に運用できるようになるほか、優秀な資産運用業者を発掘して運用収益の拡大へつなげる。

住友生命は、24年1月に公表した資産運用立国に向けた取り組みの中で、優秀な新興資産運用会社の開拓を掲げており、今回の施策はその一環となる。

ロイター
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