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英中銀のテイラー委員、迅速な利下げを主張 景気減速を懸念

2025年01月16日(木)08時00分

 1月15日、イングランド銀行(中央銀行)のテイラー金融政策委員は、国内経済に減速の兆しがみられることを踏まえると、迅速に利下げを行うべきだと述べた。ロンドンで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Claudia Greco)

Andy Bruce

[リーズ 15日 ロイター] - イングランド銀行(中央銀行)のテイラー金融政策委員は15日、国内経済に減速の兆しがみられることを踏まえると、迅速に利下げを行うべきだと述べた。

テイラー氏は昨年11月と12月に利下げに賛成票を投じた。同氏はリーズ大学での講演予定原稿で「われわれはインフレに関して最後のハーフマイルにいる。しかし、経済が弱体化している今、ソフトランディング(軟着陸)を維持するために金利を正常な水準に戻す時だ」とし、「12月の利下げに賛成票を投じたのはこの論理によるものだ」と説明した。

中銀は8月以降政策金利を2回引き下げたが、追加利下げについては、インフレ圧力が継続していることを踏まえて段階的に行う方針を示している。

テイラー氏は、インフレを巡るリスクはこの1年で変化し、2024年に予想されていたよりも急速に低下するとの見方を示した。

英国立統計局(ONS)が発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.5%と、11月の2.6%から予想外に減速した。

インフレがもたらすリスクは低下しつつある一方で英経済が下振れする可能性は高まっており、それに対応するため利下げを行うことは適切だと述べた。

ロイター
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