サッポロ、値上げの影響他社より小さいと想定 ビールの構成比高く
Kentaro Okasaka
[東京 15日 ロイター] - サッポロビールは15日、4月からのビール類の値上げの影響について、販売数量を年間ベースで前年比2.2%押し下げるとみていることを明らかにした。同社は業界全体の減少幅を2.7%と見込んでおり、同時期に値上げ予定のビール各社より自社への影響は小さいと見積もった。
同日開いた2025年の事業方針説明会で説明した。発泡酒などよりも高価格帯のビールの構成比が他社に比べて高く、「価格改定に対するマイナスのインパクトは市場よりも少ないと考えている」とした。発泡酒のほうが値上げの影響を受けやすいのに対し、ビールを好む消費者の「価格許容度」が高いためという。
ビール各社は4月の納品分から値上げを予定しており、サッポロはビール類や酎ハイなどの価格を3─9%引き上げる。
この日発表した2025年のビールと発泡酒の販売計画は、前年比2.3%減の3914万ケース。減少要因のほとんどが値上げの影響とみている。ビールは同3.9%増(24年は前年比7%増)、発泡酒は同24.2%減(同18.8%減)を見込んでいる。
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