ニュース速報
ビジネス

米インフレ、目標に向け推移 労働市場は堅調=クーグラーFRB理事

2024年12月04日(水)05時46分

米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は3日、米国のインフレ率はFRBが目標とする2%に向けた安定的な軌道に乗っている公算が大きいとの見方を示した。2013年7月撮影(2024年 ロイター/Jonathan Ernst)

Howard Schneider

[ワシントン 3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は3日、米国のインフレ率はFRBが目標とする2%に向けた安定的な軌道に乗っている公算が大きいとの見方を示した。労働市場については、「緩やかに」冷え込みつつあるものの堅調さを維持しているとした。

クーグラー氏はデトロイト・エコノミッククラブでの講演で「最大雇用と物価安定という(FRBが担う)二重責務の達成に向け大きな進展が得られ、経済は良好な状態にある」とし、「労働市場はなお堅調で、インフレ率は目標とする2%に向けて持続可能な軌道に乗っている」と述べた。

また、現行政策は経済の不確実性に対応するために良好な位置にあるとの認識を表明。ただ、17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを支持するかについては言及せず、「政策は予め決められた道筋にはない」とし、会合ごとに判断を下すと述べるにとどめた。

6日に発表される11月の雇用統計については、ハリケーン被害のほかストライキの影響を受けた10月から雇用の伸びは回復したと予想していると言及。米国は現在、完全雇用に近い可能性があるとし、「問題はこの状態を維持できるかどうかだ」と述べた。

トランプ次期政権については、何の政策もまだ制定していないため、判断を下すのは尚早との考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アルゼンチンがWHO脱退へ、「深い相違」と説明 米

ビジネス

米ISM非製造業総合指数、1月52.8に低下 需要

ワールド

米郵政公社、中国小包の受け取り継続へ 一時停止から

ビジネス

米1月ADP民間雇用、18.3万人増 予想上回る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 7
    【USAID】トランプ=マスクが援助を凍結した国々のリ…
  • 8
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 8
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中