トルコCPI、11月は前年比+47.09% 利下げ判断難しく
トルコ統計局が3日発表した11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比47.09%、前月比2.24%と、市場予想を上回った。イスタンブールの市場で7月撮影。(2024年 ロイター/Dilara Senkaya/File Photo)
Nevzat Devranoglu
[アンカラ 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表した11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比47.09%、前月比2.24%と、市場予想を上回った。
今月の利下げ観測が後退する可能性がある。
ロイターがまとめた市場予想は前年比46.6%、前月比1.91%だった。
食品・非アルコール飲料の価格が前月比5.1%上昇した。
11月のCPI上昇率は予想を上回ったものの、前年比では昨年半ば以来の低水準。10月は前年比48.58%、前月比2.88%だった。
トルコ中央銀行は昨年6月以来、計4150ベーシスポイント(bp)の利上げを実施。今年3月以降は政策金利を50%に据え置いている。
中銀は月間インフレ統計を注視しながら利下げ時期を探っており、市場では数週間前から早ければ12月にも利下げがあるのではないかとの見方が浮上していた。
Burumcekci Consultingの創業パートナー、Haluk Burumcekci氏は、来年1月1日に予想される最低賃金引き上げなど重要な決定事項を見極めるため、利下げを来年以降に延期することが適切とみられるが、中銀の最新の政策声明は12月の利下げが「重要な選択肢」であることを示していると述べた。