ステランティス、CEO後任は北米責任者含め社内外で検討=関係筋
12月2日、欧米自動車大手ステランティスの取締役会は、カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)の後任に、北米事業の責任者であるアントニオ・フィローサ氏と、最高購買責任者のマキシム・ピカット氏(写真)を社内候補として検討している2016年3月、仏オルデンで撮影(2024年 ロイター/Pascal Rossignol)
[パリ 2日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスの取締役会は、カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)の後任に、北米事業の責任者であるアントニオ・フィローサ氏と、最高購買責任者のマキシム・ピカット氏を社内候補として検討している。事情に詳しい関係者が2日に明らかにした。
タバレス氏は1日遅く、取締役会と主要株主との意見の相違が拡大したため突然退任した。関係者によると、取締役会は社外の候補者も検討する。
ピカット氏は現在、購買とサプライヤー品質担当の最高責任者を務め、2021年1月にグループが設立された際は、欧州地域の最高執行責任者(COO)を務めていた。
フィローサ氏はイタリア国籍で、24年決算で利益警告を出した後の経営陣刷新の一環として、10月にグループの北米部門のCOOに就任した。1999年にフィアットに入社以来、フィアット・クライスラーの中南米担当CEOなど複数の職務を歴任した。
ステランティスは発表文で、CEOを探す間、ジョン・エルカン会長が率いる暫定執行委員会を立ち上げたと発表。委員会はエルカン氏のほか、ダグ・オスターマン最高財務責任者(CFO)、フィローサ氏、ピカット氏を含む9人の幹部で構成される。