仏製造業PMI、11月改定43.1に低下 新規受注が急減
12月2日、S&Pグローバルがまとめた11月のフランスのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は43.1で、10月の44.5から低下した仏ルアーブルの自動車工場で3月撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた11月のフランスのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は43.1で、10月の44.5から低下した。好不況の分かれ目となる50を22カ月連続で下回った。
新規受注指数は35.9と、新型コロナウイルス流行第1波以来の低水準。国内外の需要が落ち込んだ。今後生産が一段と減少するとみられる。
ハンブルク商業銀行のエコノミスト、タリク・カマル・チョードリー氏は「フランス製造業は依然として危機的状況にある。生産の縮小が続き、購買担当者が在庫の積み増しを控えている」と述べた。
投入コストは上昇したが、競争激化で企業は値下げを迫られ、利益率が悪化している。外需は過去4年半で最大の落ち込みを記録。特に米国とドイツ向けの輸出が足を引っ張った。
雇用は資本財・中間財部門を中心に引き続き減少。
先行きについては依然として悲観的な見方多く、不透明感や建設・自動車産業の低迷が今後1年間の生産見通しの重しとなっている。