独製造業PMI、11月43で横ばい 需要低迷で雇用縮小
12月2日、S&Pグローバルがまとめた11月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は、10月から横ばいの43.0だった。独ザルツギッターの鉄鋼プラントで2016年3月撮影(2024年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた11月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は、10月から横ばいの43.0だった。速報値の43.2から下方改定された。
生産と新規受注の落ち込みが緩和し、新規受注は過去半年で最も緩やかな減少となった。しかし雇用、産出価格、輸出売上高は減少幅が拡大した。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、製造業はかなり厳しい状況にあり、大規模人員削減の話が毎日のように出ていると述べた。
雇用は17カ月連続で縮小し、指数は9月の49カ月ぶり低水準近くとなった。調査企業の約29%が人員削減を報告した。
ただ先行きの見通しは3カ月ぶりに幾分改善した。連立政権が崩壊し来年2月に選挙が実施されることになり、景気回復が期待されているとデラルビア氏は述べたが「製造業不況は来年も続く」との見方を示した。