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米メーシーズ、第3四半期決算の公表延期 従業員の経費隠蔽で 

2024年11月26日(火)07時33分

11月25日、米百貨店のメーシーズは従業員が数年間にわたって最大1億5400万ドルの経費を隠蔽していたことが判明したとして、26日に予定していた2024年第3・四半期の決算の公表を延期した。ニューヨークのメイシーズ店舗で20日撮影(2024年 ロイター/Kent J Edwards)

Ananya Mariam Rajesh

[25日 ロイター] - 米百貨店のメーシーズは25日、従業員が数年間にわたって最大1億5400万ドルの経費を隠蔽していたことが判明したとして、26日に予定していた2024年第3・四半期の決算の公表を延期した。12月11日までに発表するとしている。

25日に発表した売上高(速報値)は前年同期比2.4%減の47億4000万ドルと、LSEGがまとめた市場予想の47億7000万ドルを下回った。

メーシーズによると、1人の従業員が21年第4・四半期から24年第3・四半期にかけて約1億3200万─1億5400万ドルの配送費を隠すために「意図的に」誤った会計処理していた。同社はこの期間に約43億6000万ドルを配送費として計上していた。この従業員は既に退社したと説明した。

メーシーズの株価は3.5%下落した。

モーニングスターのアナリスト、デービッド・スワーツ氏は「見た目が悪い。これは不意を突かれたことを示している」としつつ、隠していた金額はメーシーズにとってそこまで大きな金額ではなく、投資家を心配させるものではないとの見方を示した。

メーシーズは第三者による調査の結果、他の従業員の関与はなく、今回の経費隠蔽が現金管理業務や販売業者への支払いに影響を与えた形跡はないと説明している。

メーシーズは第3・四半期の決算発表と同時に第4・四半期と24年通期の業績見通しも公表し、電話による決算説明会を開催すると表明した。

トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)は大幅な割引販売を実施する年末商戦を控え、11月の既存店売上高は第3・四半期の水準を上回って推移していると説明。「可能な限り早急に調査を完了し、この問題が適切に処理されるように努める一方、従業員は年末商戦を成功させるための戦略実行に集中している」と語った。

ロイター
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