ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、ハイテク株に買い戻し 一時400円近く上昇

2024年11月22日(金)12時13分

 11月22日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比389円15銭高の3万8415円32銭と、反発した。写真は株価を示すスクリーン。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比389円15銭高の3万8415円32銭と、反発した。前日まで下落していた指数寄与度の大きいハイテク株の一角に買い戻しが入り、日経平均の上げ幅は一時400円に迫った。

日経平均は前営業日比120円高と底堅くスタート。その後は上げ幅を縮小し小幅高の水準まで値を消す場面もあったが、再び買いが強まった。主力株の一角や半導体関連株が買われ、相場を支えた。米エヌビディアの決算発表は「無難に消化したようだ」(国内証券・ストラテジスト)とみられ、安心感が広がったという。

前場後半に日経平均は394円高の3万8420円63銭まで上昇。物色動向としては、エネルギー関連がしっかりだったほか、個別材料を手掛かりにした買いもみられた。

市場では「日経平均は3万8000円近辺に近づくと値ごろ感が意識され、買い戻しが入っているようだ」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との声が聞かれた。ドル/円相場が円安基調を維持していることも支えになっているという。

一方、米大統領選や企業の決算など重要イベントが一巡し、「手掛かり材料難というムードで、目先は米国株の動きをみながらの展開となりそうだ」(有沢氏)とみられている。

TOPIXは0.8%高の2704.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8109億1300万円だった。東証33業種では電気・ガス、医薬品、海運以外の30業種が値上がり。石油・石炭製品、繊維製品、サービスなどの上昇が目立った。

個別では、東京エレクトロンが2%超高、アドバンテストが1%超高だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは1%超高、ソフトバンクグループは小幅高だった。また、一部の証券会社が目標株価を引き上げたことが好感され、大林組が4%超高、横河電機が5%高となった。

太陽誘電、芝浦メカトロニクスは軟調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1265銘柄(76%)に対し、値下がりが316銘柄(19%)、変わらずが64銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

仏総合PMI、11月は44.8に低下 新規受注が大

ビジネス

印財閥アダニ、資金調達に支障も 会長起訴で投資家の

ワールド

ハンガリー首相、ネタニヤフ氏に訪問招請へ ICC逮

ビジネス

アングル:中国輸出企業、ドル保有拡大などでリスク軽
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 9
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中