午前の日経平均は反発、ハイテク株に買い戻し 一時400円近く上昇
11月22日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比389円15銭高の3万8415円32銭と、反発した。写真は株価を示すスクリーン。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比389円15銭高の3万8415円32銭と、反発した。前日まで下落していた指数寄与度の大きいハイテク株の一角に買い戻しが入り、日経平均の上げ幅は一時400円に迫った。
日経平均は前営業日比120円高と底堅くスタート。その後は上げ幅を縮小し小幅高の水準まで値を消す場面もあったが、再び買いが強まった。主力株の一角や半導体関連株が買われ、相場を支えた。米エヌビディアの決算発表は「無難に消化したようだ」(国内証券・ストラテジスト)とみられ、安心感が広がったという。
前場後半に日経平均は394円高の3万8420円63銭まで上昇。物色動向としては、エネルギー関連がしっかりだったほか、個別材料を手掛かりにした買いもみられた。
市場では「日経平均は3万8000円近辺に近づくと値ごろ感が意識され、買い戻しが入っているようだ」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との声が聞かれた。ドル/円相場が円安基調を維持していることも支えになっているという。
一方、米大統領選や企業の決算など重要イベントが一巡し、「手掛かり材料難というムードで、目先は米国株の動きをみながらの展開となりそうだ」(有沢氏)とみられている。
TOPIXは0.8%高の2704.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8109億1300万円だった。東証33業種では電気・ガス、医薬品、海運以外の30業種が値上がり。石油・石炭製品、繊維製品、サービスなどの上昇が目立った。
個別では、東京エレクトロンが2%超高、アドバンテストが1%超高だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは1%超高、ソフトバンクグループは小幅高だった。また、一部の証券会社が目標株価を引き上げたことが好感され、大林組が4%超高、横河電機が5%高となった。
太陽誘電、芝浦メカトロニクスは軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1265銘柄(76%)に対し、値下がりが316銘柄(19%)、変わらずが64銘柄(3%)だった。