ニュース速報
ビジネス

FRB一段の利下げの公算、物価圧力は緩和=ボストン連銀総裁

2024年11月21日(木)07時00分

 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は11月20日、インフレ圧力が緩和する中、連邦準備理事会(FRB)は一段の利下げを実施していくとの見方を示した。 2023年8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)

Michael S. Derby

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は20日、インフレ圧力が緩和する中、連邦準備理事会(FRB)は一段の利下げを実施していくとの見方を示した。

コリンズ総裁はミシガン大学での講演で「現行の制約的な政策金利を中立的な領域に徐々に戻すために、追加的な調整を行っていくことが適切になる」と述べた。

同時に、利下げは会合ごとに経済指標に基づいて決定され、事前に決められた道筋はないと指摘。最終的な結果を定めずに段階的に進めていくアプローチを支持するとし、「これまでのディスインフレの進展を妨げないよう、過度に急速で大幅な利下げを行わないことが重要だ。一方、利下げが後手に回ったり、十分でなかったりすれば、労働市場が不必要に弱体化する恐れがある」と述べた。

米国の経済情勢については「全体的に良好で、労働市場が健全に推移する中、インフレ率はFRBが目標とする2%に向かっている」とし、楽観的な見方を表明。見通しに対するリスクはほぼ均衡しているとし、「生産性の高さを踏まえると、賃金を巡る動向でディスインフレが妨げられる余地はほとんどない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国政府の経済顧問、25年の成長率目標「5%前後」

ワールド

欧州インフレ見通し、米関税引き上げでも変わらず=仏

ワールド

米商務長官指名のラトニック氏、中国との関係がやり玉

ビジネス

アングル:エヌビディア、供給制約がネックに AIブ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家、9時〜23時勤務を当然と語り批判殺到
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 8
    クリミアでロシア黒海艦隊の司令官が「爆殺」、運転…
  • 9
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 10
    70代は「老いと闘う時期」、80代は「老いを受け入れ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中