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タイ財務相と中銀総裁が会談、物価目標維持に合意 成長加速で協力条件

2024年10月30日(水)08時13分

10月29日、 タイのピチャイ財務相は中央銀行のセタプット総裁との会談で、中銀が財政政策を支援して経済成長を加速させるのと引き替えに、2025年までにインフレ率を1―3%にするとの中銀目標を維持することで合意したと発表した。バンコクの市場で2023年10月撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Kitiphong Thaichareon Orathai Sriring

[バンコク 29日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は29日、中央銀行のセタプット総裁との会談で、中銀が財政政策を支援して経済成長を加速させるのと引き替えに、2025年までにインフレ率を1―3%にするとの中銀目標を維持することで合意したと発表した。

中銀は2020年に導入された現在のインフレ目標が経済にとってうまく機能していると主張している。だが、経済成長が同じ地域の他国に遅れを取っている中で、政府は経済活動を活性化させるために物価上昇を望んでいる。

ピチャイ氏とセタプット氏の会談はロイターが最初に報じた。政府は中銀に対して数カ月にわたり、景気刺激を目指した財政政策と整合性を取るために政策金利を引き下げるように強い圧力をかけていた。

ピチャイ氏は会談後に、政府の経済への取り組みを中銀が支持し、金融政策の実施に当たってインフレと為替を考慮すべきだとして「私は1―3%のインフレ率目標を受け入れることができるが、成長を支援し、実際のインフレ率を適切な水準である2%弱または2%に引き上げるための措置が必要だ」と語った。

ピチャイは本当の問題はインフレ率目標ではなく、負債と低水準の投資、低すぎるインフレ率にあるとし、中銀に政策ガイドラインの再提出を求めることも明らかにした。

中銀は会談についてのコメントを避けた。

ロイター
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