ニュース速報
ビジネス

米財政赤字、24年度は1.8兆ドル超で過去3番目の規模 利払いが圧迫

2024年10月20日(日)15時04分

 米財務省が18日に発表した2024年度(23年10月─24年9月)の財政赤字は1兆8330億ドルに拡大し、コロナ禍の時期を除き最大となった。写真は米財務省の標章。2023年1月ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Kevin Lamarque)

David Lawder

[ワシントン 18日 ロイター] - 米財務省が18日に発表した2024年度(23年10月─24年9月)の財政赤字は1兆8330億ドルに拡大し、コロナ禍の時期を除き最大となった。債務の利払いは初めて1兆ドルを超え、社会保障、医療、軍への支出も膨らんだ。

財政赤字は23年度の1兆6950億ドルから8%(1380億ドル)増加。20年度の3兆1320億ドル、21年度の2兆7720億ドルに次ぎ、過去3番目の規模となった。

23年度の赤字はバイデン大統領の学生ローン返済免除計画が連邦最高裁で差し止められ、その関連費用3300億ドルを取り崩すことで縮小した。これがなければ2兆ドルを超えていた。

24年度の財政赤字の対国内総生産(GDP)比は6.4%で、前年度の6.2%から悪化した。大統領選を11月5日に控え、トランプ氏より優れた財政運営を主張するハリス氏にとって逆風となる可能性がある。

24年度の歳入は前年比11%(4790億ドル)増の4兆9190億ドルで過去最高。個人所得税と法人税の増加が寄与した。歳出は10%(6170億ドル)増の6兆7520億ドルだった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

フィッチ、イタリアの格付け見通し引き上げ 財政改善

ビジネス

米財政赤字、24年度は1.8兆ドル超で過去3番目の

ワールド

G7が初の国防相会合、ウクライナ支援やガザ停戦要求

ワールド

イスラエル軍によるガザ北部空爆で73人死亡=ハマス
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
2024年10月22日号(10/16発売)

米大統領選を揺るがす「オクトーバー・サプライズ」。最後に勝つのはハリスか? トランプか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「ATACMS」攻撃、無防備な兵士たちを一斉爆撃
  • 4
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    メーガン妃とヘンリー王子の「王室離脱の舞台裏」を…
  • 7
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 8
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 9
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 10
    トランプが、娘から露骨に顔を背けて「完全無視」...…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 4
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 7
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 8
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 9
    性的人身売買で逮捕のショーン・コムズ...ジャスティ…
  • 10
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 10
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中